お風呂に入ろうとした時、シャワーからもカランからもお湯が出ないという状況は、非常に困るものです。これは、様々な原因が考えられるため、まずは落ち着いて原因を特定し、適切な対処を行うことが重要です。多くの場合、給湯器や水回りの設備に問題があることが原因として挙げられます。最も一般的な原因は、給湯器の不具合です。給湯器は、水をお湯に変えて供給する役割を担っています。給湯器本体の電源が入っているか、エラーコードが表示されていないかを確認しましょう。ブレーカーが落ちていたり、ガスの元栓が閉まっていたりするだけでも、お湯が出なくなることがあります。特に冬場は、給湯器の配管が凍結してしまい、お湯が出なくなるケースも多く見られます。凍結が原因の場合は、自然解凍を待つか、ぬるま湯をかけてゆっくりと解凍を促すなどの対処が必要です。次に、ガスの供給に問題がある場合です。ガス給湯器を使用している場合、ガスメーターでガス供給が停止していないかを確認しましょう。震度5以上の地震を感知したり、ガス漏れの疑いがあったりすると、ガスメーターの安全装置が作動してガス供給を停止することがあります。ガスメーターの復旧ボタンを押すことで、ガス供給が再開される場合があります。また、ガスボンベ式のプロパンガスを使用している場合は、ガス残量がない可能性も考えられます。さらに、断水や減圧も原因となることがあります。地域全体の断水や、マンションなどでの一時的な減圧作業が行われている場合、お湯だけでなく水も出なくなることが多いです。この場合は、管理会社や水道局からの情報を確認し、復旧を待つしかありません。その他にも、水道の止水栓が閉まっている、給湯器のリモコンの設定が間違っている、混合水栓の故障などが原因として考えられます。お湯が出ないというトラブルは、放置すると日常生活に大きな支障をきたすため、自分でできる範囲の対処を試しても改善しない場合は、無理せずに給湯器メーカーや専門の水道業者に連絡し、点検や修理を依頼することをおすすめします。
お風呂でお湯が出ない原因と対処法