一戸建て住宅における水漏れは、早期発見と適切な対処が非常に重要です。放置すると建物の構造にダメージを与えたり、高額な水道料金に繋がったりする可能性があります。ここでは、漏水調査が必要な主なサインと、その際の費用について解説します。 漏水の最も分かりやすいサインの一つは、水道料金の急激な上昇です。特に、水の使用量が変わらないのに水道料金が不自然に高くなった場合は、どこかで水が漏れている可能性が高いです。水道メーターのパイロット(銀色の小さな部品や液晶のマーク)が、家中の水栓をすべて閉めた状態でも回り続けている、あるいは点滅している場合も、漏水を強く疑うべきサインです。わずかな水漏れでも、積算するとかなりの量になり、月数百円の料金差になることもあります。 次に、建物に現れる湿気やシミも重要なサインです。床が常に湿っている、壁や天井に原因不明のシミができている、カビが発生しているといった症状が見られたら、配管からの漏水が疑われます。特に床下収納の開口部や、浴室、トイレ、キッチンなどの水回り周辺は注意が必要です。屋外の地面が雨上がりでもないのに常に湿っている場合も、地下の配管で漏水している可能性があります。 また、配管から異音が聞こえる場合も漏水のサインです。水道管から「シュー」という水の流れる音や、普段聞こえないような異音がする場合、配管のどこかで水漏れが発生している可能性があります。これらのサインに気づいたら、まず自分でできる簡易的なチェック(水道メーターの確認や目視点検)を行い、それでも原因が特定できない、あるいは改善しない場合は、専門業者に漏水調査を依頼することを検討しましょう。 漏水調査の費用は、調査の難易度や用いる機器によって異なりますが、基本的な調査で10,000円から15,000円程度、高度な調査では30,000円から50,000円程度が相場とされています。 漏水調査を業者に依頼する際は、料金・評判・対応スピードなどを確認し、複数の業者から見積もりを取ることが推奨されます。
漏水調査が必要なサインと費用