ある日突然、我が家の水道料金が普段の倍近くに跳ね上がっていることに気づきました。使いすぎた覚えは全くなく、これは「まさか漏水か?」と青ざめました。最初は自分で何かできることはないかと、水道メーターを確認したり、蛇口やトイレの周りをじっくり見て回りましたが、目に見える水漏れは発見できません。しかし、水道メーターのパイロットはわずかに動き続けており、やはりどこかで水が漏れていることを示していました。 これは素人の手には負えないと判断し、専門の水道業者に漏水調査を依頼することにしました。インターネットでいくつかの業者を比較検討し、費用が明確で実績も豊富な業者を選び、連絡を取りました。最初の問い合わせで、一戸建ての漏水調査費用は、基本調査で1万円から1万5千円程度、もし詳細な調査が必要になればさらに費用がかかることを説明されました。 数日後、業者の方が訪問し、まずは水道メーターを使った確認と、家の内外の設備を目視で点検する基本調査が行われました。結果、やはり目視では特定できず、専門の機器を使った音聴調査を行うことになりました。業者の方が特殊な探知機を使い、壁や床に耳を当てて微かな水の音を探る姿は、まるで探偵のようでした。調査は1時間ほど続き、最終的に浴室の壁の内部から、わずかな水の音が聞こえることが判明したのです。 この時点で、漏水箇所を特定するための調査費用として約25,000円がかかることが示されました。調査結果の報告を受け、その後の修理費用についても見積もりを提示してもらいました。幸い、壁の最小限の解体で修理が可能とのことでした。修理と壁の補修を含めた総費用は、調査費用と合わせて約15万円ほどになるとのこと。思いがけない出費でしたが、これ以上放置すれば被害が拡大する恐れがあったため、すぐに修理を依頼しました。 後日、火災保険会社に相談したところ、原因調査費用特約が付帯していたため、調査費用の一部が保険で賄えることが分かり、少し安心しました。修理が無事に完了し、水道料金も元の水準に戻った時、心底ほっとしました。今回の経験で、漏水は早期発見が何よりも重要であること、そして専門家による的確な調査と修理の価値を痛感しました。費用はかかりましたが、安心して暮らすためには必要な投資だと、今は納得しています。