-
ウォーターハンマーの対策!自分でできる軽減方法と防止器
ウォーターハンマーは、放置すると深刻な被害を招きますが、自分でできる対策を講じることで、その発生を軽減したり、未然に防止したりすることが可能です。費用をかけずにすぐに試せる方法から、専用の防止器を設置する方法まで、いくつかの対策があります。まず、最も手軽で効果的な対策は「蛇口や止水栓をゆっくりと開閉する」ことです。特に水を止める際に、勢いよくレバーを閉めるのではなく、時間をかけてゆっくりと止めるように意識するだけで、配管内の水圧の急激な変化を抑え、ウォーターハンマーの発生を大幅に軽減できます。洗濯機や食洗機を使用する際は、給水栓を少しだけ絞って水の勢いを弱めることも有効な方法です。水の勢いが弱まれば、電磁弁が閉まる際の衝撃も小さくなります。次に、専用の器具を設置する対策です。最も効果的なのが「水撃防止器(ウォーターハンマー防止器)」の設置です。水撃防止器は、配管内に吸収弁や空気室を設け、水圧の急激な変化を吸収・緩和することで、ウォーターハンマーの発生を防ぐ仕組みになっています。主に洗濯機や食洗機の給水栓、または給湯器の給水部に設置されることが多いです。DIYでの取り付けも可能ですが、水回りの作業に不安がある場合は専門業者に依頼しましょう。また、配管が壁や床にしっかりと固定されていないために発生するウォーターハンマーには、「配管の固定を強化する」対策が有効です。配管バンドなどを使い、配管が振動しないようにしっかりと固定することで、衝撃音の発生を抑えられます。さらに、配管内に空気が溜まっていることがウォーターハンマーの原因となることもあるため、定期的に全ての蛇口から水を出し切り、空気を抜くことも予防に繋がります。これらの自分でできる軽減方法や専用防止器の設置は、ウォーターハンマーによる不快な騒音と深刻な被害から、水回り設備と住宅を守るための重要な対策となります。